ダイヤモンド・CBNホイール

レジンボンドホイール

結合剤にフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を使用した砥石です。弾性があり、汎用性が高い砥石で、価格的にもリーズナブルなことから、多くの産業分野で使用されています。砥石に耐久性を求められる場合はポリイミド樹脂を結合剤にする場合もあります

ビトリファイドボンドホイール

結合剤にガラス質を使用した砥石です。切削性に優れ、主にPCD(多結晶ダイヤモンド)工具の加工に用いられます。砥石には有気孔と無気孔のタイプがあり、有気孔はボンドの自浄作用を促して切削状態を良い条件で保ちます。無気孔は高密度なガラスの結合により砥粒の強い結合度を保ち、砥石寿命が長いのが特徴です。

メタルボンドホイール

結合剤に複数の金属や合金を使用した砥石です。形状保持と耐摩耗性に優れ、長い砥石寿命が必要な物の加工に適しています。その形状保持能力からプロファイル研削、ガラスの切断、チップソーの台金加工等に利用されています。また近年、メタルボンドとレジンボンドを組み合わせたハイブリットボンドが普及し、エンドミルのフルート研削などの分野で利用されています

電着ホイール

ニッケルメッキ処理により砥粒を台金に固着させた砥石です。切削性に優れ、複雑な形状も台金を所望の形状に加工することで実現できます。砥粒が膜状にメッキされているので、砥石寿命は一般に短いですが、砥粒を剥離、再電着することで台金を何回でも再利用することができます。